新設大学の申請が認められないという問題が
ニュースとして上がっていました。
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田中真紀子文部科学相は2日、閣議後の記者会見で「大学設置認可の在り方を抜本的に見直す」と
述べ、認可を厳格化する方針を示した。また、大学設置・学校法人審議会が1日に来春の
開学認可を答申していた秋田公立美術大、札幌保健医療大、岡崎女子大(愛知県)の3件の
4年制大学を不認可とした。文科相が審議会答申を覆したのは、省内に資料が残る30年間で
初めてで、極めて異例の判断。
学校法人が大学を開校したり学部を新増設したりする場合、文科相は審議会にその可否を諮問し、
答申を受けて決定する。田中文科相は全国に4年制大学が780(国公立181、私立599)校
あることに触れ「大学教育の質が低下している。そのために就職できないことにもつながっている」とし、
当面は新設を認めない方針を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121102-00000033-mai-soci
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この決定に対して、学校側は予算を費やして準備をしてきたということで
反論を行っているようです。大臣の思いつきに振り回されたくないという言葉も
出てきています。
ただ、この問題、根本的にこれ以上の大学は必要なのでしょうか?
ただでさえ、今少子化で人は減っていますし、学力の低下等さまざまな問題も起こり
就職も上手くできないというような事態が起こっています。
これから生まれる大学のどこに需要があって、既存の大学にない何を
提供してくれるのでしょうか。
高校までなら地元性等、さまざまな要因が関連してきますが、
現実として大学となると、古くから名門がその実力を表すという構造は
変わることがなく、新設大学の力というのは非常に厳しいものがあります。
努力や校内の問題等ではなく、ブランド化が完了しているため、歴史のない大学に
入ること自体がデメリットとなってしまうのです。
その中、今敢えて増えすという必要性が、各企業の営利以上の理由には
考えられません。