就労障害者の年収が非常に低いということが
ニュースになっています。
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<就労障害者>公的支援含めても年収200万円以下99%
福祉作業所など就労支援を中心とした福祉サービスを利用している障害者の約99%が、
障害手当などの公的支援を含めても年収200万円以下の「ワーキングプア」と呼ばれる
生活水準にとどまっていることが、全国の障害者福祉施設でつくる団体「きょうされん」(東京都)の
全国調査で分かった。なかでも年収100万円以下が半数以上を占める状況で、
障害者の自立を取り巻く厳しい環境がデータで裏付けられた形だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121103-00000046-mai-soci
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これはやはり、国や行政の整備が足りないということと
障害者をきちんと雇用する体制がないということになりますよね。
大企業であれば、既に一定の割合で障害者を雇用しなければ
いけないということになっていますが、では実際に雇用された人は
どのような業務をやっているか?というと正直、しっかりした仕事では
あっても待遇的には恵まれない状態であることは間違いありません。
残念ながら、大企業であっても平社員以上に出世するのは
難しいようなケースが多いように思えます。
障害者といってもいろいろなケースがあって、知的障害者であれば
知的労働ができず肉体労働、単純労働にならざるを得ないので
賃金が低いというのは止むを得ない話になってしまうのかもしれません。
もちろん低くて良いというという話ではありませんが、難しい現実があります。
ただ、知的障害者ではなくて身体障害者の場合、もっと高所得を得るような
環境があってもいいのではないでしょうか?
そもそも現在のホワイトカラーは自分の肉体を使って働くという比率は
減っていると思います。
営業で外回りをしてなんぼで体を使わなければいけないという職業も
ありますが、そうでなくても内勤のプロフェッショナルのような職業も
たくさん存在します。
経理・人事系のスタッフ職もそうですし、クリエイティブ系の仕事も
内部でできる仕事になります。
本当はもっと稼げるような仕事があるのではないでしょうか?
それを無理やり身体障害者枠というような形の雇用となることになり
賃金が抑えられ、それでしぶしぶ納得されてしまっているような
風潮があるようにも思えます。
もっとスキルを磨ける環境とそれを評価できる環境。
これが整えば世の中が変わってくるように思います。