先ほどワールドビジネスサテライトで
65歳の定年制と40歳の定年制は
どちらが良いのか?なんて質問が出ていました。
実に良い質問だと思います。
65歳定年制、もっと働ける世の中を、という動きに
疑問を感じていたりするのです。
この定年制は結局のところ、新卒市場主義ということで
一度入った会社に骨までうずめるということを前提に
していないでしょうか?
今の日本はこの定年制の話を置いといても
とにかく新卒のときにどこの会社に就職するかで
人生の大半が決まってしまうというような風潮があるように
思います。
ラッキーで当たりの会社の入った人はいいとして、
・新卒のときに本当は優秀なのに何らかの理由で失敗した人
・社会人になってから能力を磨いて優秀な人材となった人
・途中で会社を辞めて別の道にいきたいと考えている人
という新卒の道を外れた人に対して非常に冷たいように
感じるのです。
中途採用を行っている会社はたくさんありますが、
新卒ほどの良い条件ではなく、非常に足元を見たような
条件であったり、また本当に一部の技術職であり、
一般的な社員を募集しているとはいえないように
感じます。
いっそのこと定年という概念を短くして流動化していった
方が、一度入った会社に振り回されすぎないという意味で
良いようにも思えるのです。
既得権益というものもありますし、また何十年も
その会社に精通しているからこそ、見えてくるものと
いうものももちろんあるとは認識していますが、
それでも弊害が多すぎるように感じています。