最近、嫌なことを重なり、とても落ち込んでいました。
出かける気にもなれず、小説の世界に入り込むことすら辛い。
そんなとき、私は昔買ったゲームを思い出しました。
何故かそのゲームならばできる気がして、気分転換のつもりで
しまいこんでいたソフトを取り出しました。
そのゲームは「牧場物語ワンダフルライフ」です。
ゲームキューブのソフトなのですが、残念ながら本体が故障していたので、
wiiでプレイすることにしました。
牧場物語というゲームは、タイトルの通り、牧場を経営するゲームです。
シリーズの殆どは、農作業をしたり、動物を飼ったり、釣りを楽しんだり、
恋愛をしてみたり、好きなことができるゲームです。
基本的にはエンディングがなく、いつまでも牧場生活を楽しむことができます。
けれど、今回、私がプレイしたワンダフルライフにはエンディングが
存在しています。いくつかの章にわかれており、章が進むごとに主人公は
歳を取ります。その代わり、主人公の子どもは成長していきます。
子どもがどのような職業を選択するかは、結婚相手や主人公の行動に
左右されます。私はまだ子どもを持ったことがないのですが、
牧場を継いで欲しい一心で子どもと過ごしていると、本当に子どもを
育てているような気持ちになれます。
プレイしていて、私は何故、落ち込んでいるときにこのゲームを
思い出したのかがわかりました。
このゲームは、主人公の家がある牧場と、住人達の家や店以外の場所に
BGMがないのです。おそらくこれは正確な表現ではないと思います。
なぜなら、そこには鳥のさえずりや川の流れる音、風が吹く音。
自然の音があるからです。
他の牧場物語よりもゆっくりとした時間の流れの中、自然の音に耳を
すませながら、牛や鶏と接し、子どもや結婚相手と話すのは不思議と
心が癒されました。また頑張ろう。と、思えました。