橋下徹・日本維新の会代表代行の演説で以下のような
ものがあったとされています。
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公共工事を増やしたところで日本の製品、商品は売れない。不景気だというが、iPhone(アイフォーン)は売れている。充電式扇風機はバカ売れ、(自動)掃除機はバカ売れ。商店街が景気が悪いと言うが、インターネットの商店街やネットの本屋は大繁盛。新しい技術で商売をやっている人たちは大繁盛だ。時代に合わせた商品やサービスで世界に競争しながら勝たなければいけない。やる気のある民間の皆さんを邪魔しない、妨害しない、これが公の行政の役割だ。うまくいかない人たちをどうやって再チャレンジさせるのか。政治や行政が日本の経済を成長させることはできない。(愛媛県大洲市での街頭演説で)
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公共工事は少なくとも必須なものであり
単純に公共工事を増やすかどうかと日本の製品、商品を
売れないということを結びつけることには
そもそも関連性がない話になってしまいます。
予算配分という論点はありますが、建設業やインフラ業の
人をこれでは敵にまわしてしまうリスクもあるのでは。
ただ、本当に重要な部分として
「うまくいかない人たちをどうやって再チャレンジさせるのか」
これは必要な論点で良いことを言っていると
思います。
少なくとも今の日本には再チャレンジ制度がなさすぎるんです。
終身雇用・年功序列。
この制度が今もあり続けています。
もう何十年も前からこの良し悪しは言われていることに
なりますが、未だ顕在。
もちろん悪い面だけではなく良い面もあります。
ただ、大半の優良と呼ばれる企業がこの制度を制度に近いと
いう現実があり、一度失敗した人が立ち上がりにくい世の中に
思えます。
また、実際、関係無しに良い人材を取りたいと思う企業があっても
うまくマッチングがしにくいようにも見えます。
別にスキルがないわけではなく、潜在スキルは高いけど
たまたま新卒就職で失敗してしまった人達、
転職で運悪く失敗してしまった人達、
起業して運悪く失敗してしまった人達、
こういった人達を救う風土がなさすぎます。
この空気がないので、チャレンジしにくい。
チャレンジしても報われにくくなってしまうんです。
一度自分の務めた会社を離れて2~3年起業に打ち込んで
そこから同じか、同等以上の会社に戻れるくらいの風土を
用意しても良いように思います。
新しいことを始めると白い目で見られるような
世の中は変えていかなければいけません。