電子書籍端末のkindleの販売をヤマダ電機が
拒否したということが話題になっています。
amazonの販売端末であり、敵に塩を送ることに
なってしまうというのがその理由とのことですが、
確かに言われているとおり、顧客を奪われる要因が
大きくなっているように思われます。
電機小売店がショールーム化されていて、
実際に商品を見ることができる小売店で
商品を確かめる。
そして家に帰ってamazonで型番を入力して
発注する。amazonの方が安く、送料も無料と
なっている今、そうしない理由がない。
商品を置いてくれるお店に対する感謝、
店員さんに対する義理等は一切経済合理性からは
関係ありません。
これが街の商店であれば、つきあいもあるから
この人から買わなければというのがあっても
大規模小売店でそのような感情は抱きにくいでしょう。
ショールーム化の回避策として、故障時や
梱包・運搬等、使い方等のアフターサービス類を
充実させて人が売る工夫をしていかなければ
いけないと提案されているものもありますが、
これもいずれ技術革新による限界が来るのでは
ないでしょうか。
今のネットショッピングでは確かに型番と機能は
見えても、詳細までを確認することはできません。
ただ、段々と動画化が進んでいるように動画で
商品が見えるようになってくる時代はそんなに
遠くないでしょう。
営業マンがスカイプで質問を承るというのも
十分可能なように思います。
そしてこれが、3-D、バーチャル体験ができる技術が
普及したとき、わざわざ店頭に行く必要というのが
ショールーム以外の要素がなくなってしまうのでは
ないかと思えるのです。
まだその時期には達していませんが、
時代の流れを否定しても何も変わりません。
新たな動きを起こしていったものが勝つと
いうときが来るのではと考えます。