鳥取不審死事件の結果で死刑判決が出たということが
報道されています。
2件の強盗殺人と詐欺罪が該当。
直接証拠は無し。
他の事件と違って、被告が犯人である可能性は極めて
高いけれど、その証拠を裏付けるようなものは
完璧には存在していないというところが引っかかるところでは
あります。
死刑制度廃止論者でもないのですが、
弁護側が無罪を主張しているような法廷において
死刑判決が出て、万一何かの間違いがあったらというリスクも
考えてしまいます。
この件は、間違いはないと思っていますが、もし、という点で。
同様に別事件でも何か間違いがあればという点で。
遠隔操作で冤罪とされて、起訴も通り、判決も出てしまっていたと
いう実態がある今において、捜査が100%完璧なことは
誰にも証明できないのではないでしょうか。
そうしたときに、絶対的に認めていない犯罪において
死刑判決を出すことのリスクが大きすぎるように感じます。
一生塀からは出てこないにせよ、何らかのコストではなく、
自分の生活費と維持費を賄えるような手段を作って
終身刑のようなものを用意することはできないかということは
考えてしまいます。
制度としては廃止をすると抑止効果面もあるので難しい
ところもありますが、このままでいいのかということには
疑問を感じます。