先日沖縄の米軍基地に配備された「オスプレイ」に対し、
今でも安全問題に不安があるということで反対運動が起きています。
オスプレイとは、垂直離着陸輸送機「V-22」の愛称であり、
1989年に初飛行されました。戦争映画にもよく出てくることから
知っている人も多いと思いますが、現在使用されている
CH46(輸送用ヘリコプター)の老朽化が進んだため、
その後継機として、各国に配備されてきています。
オスプレイは簡単に言うと、飛行機とヘリコプターを合体させたようなもので、
左右の固定翼にそれぞれ回転翼(ローター)を備えています。
その回転翼の角度を変えることにより、ヘリコプターのように垂直離着陸を
したり、空中停止をしたりすることができるうえ、飛行機のように水平に
高速飛行することも可能となります。
オスプレイの水平飛行時速は約500キロでCH46の約2倍、航続距離は
約3,900キロメートルでCH46の5倍以上、行動半径
(人員・物資を搭載して、目的地を往復できる距離)も約600キロメートルで
CH46の約4倍となっており、しかも空中給油も可能で、1回の補給で
行動半径は1,000キロメートルを超えます。
オスプレイは兵員や物資を大量に運べ、行動半径も非常に広く、飛行機能から
敵機の攻撃も受けにくいという点で、現時点における世界最高の輸送機と言えます。
オスプレイを沖縄に配備することは、朝鮮半島や中国大陸東部、南シナ海沿岸部までの
範囲において、北朝鮮や中国に対する軍事抑止力とすることを目的としています。