今は色々な人が言葉を使い、インターネット上で発信していくことが
できるようになりました。
皆さんは正確な言葉遣いができているでしょうか。
今日は少しだけ、誤用とされる言葉について考えていきたいと思います。
まず最初は「情けは人の為ならず」です。皆さんどういった意味で
使うでしょうか。友人の一人に聞いてみたら、「情けをかけて優しく
することは、その人のためにならないって意味だろ」って言われましたが、
大きな間違いです。
本当のところは「人に何かを為す事は、巡り巡って自分に返ってくる」と
いう意味なんです。古語の意味を理解する意識が、人々の意識から遠ざかり、
次第に現代の言葉と社会背景から理解するようになったため、このような
解釈になったそうです。
今では「情けは人の為ならず 巡り巡って己が(自分の)為」というように、
後ろに言葉をつけ、意味をわかりやすくするものもあるそうです。
因果律についての話なんですよね。皆さん、最近いいことしましたか?
次は「済し崩し」です。私もちょっと前までは、全体が次々と壊れていくと
いったニュアンスで使う言葉だと思っていました。これは「物事を少しずつ片付けていく」と
いった意味なんです。
他にも「失笑」も「人に蔑まれる笑いが起こること」といったニュアンスですが
「面白すぎて噴出すこと」という意味なんです。
最近は色々とうるさく言われることもあると思いますが、時代の背景と一緒に、
物事の価値が変わっていくものです。
言葉も同様に「煮詰まる」や「確信犯」といった誤用が広く認識されるように
なってきました。言葉には色々な捉え方ができますから、誤用で遊んでみるのも
楽しいかもしれませんね。