雑記

吉田秀和と丸谷才一

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文学とりわけ評論分野で戦後日本を代表する知識人、吉田秀和氏と丸谷才一氏
が今年亡くなりました。新聞での扱いも特別で、各紙に大きな追悼関連記事が
掲載されました。どちらも亡くなる直前まで現役として活動されていました。
その永年にわたる創作活動、その作品の質の高さという点において、今後
このふたりを超える人物が果たして現れるのだろうかと考えてしまいます。

吉田秀和は戦後日本の音楽教育に携わる一方、音楽評論というあたらしい分野を
開拓して行きました。出世作「主題と変奏」をはじめ、斬新な視点を論理的に展開
し、それを的確に表現する文章は、吉田氏の独壇場です。国際結婚をし英・仏・独
の3ケ国語を自在にあやつる国際人でもありました。その広い交友関係と視点
から、日本を見ることのできる人でした。その視点は音楽だけにとどまらず、
芸術一般にまで及びました。

丸谷才一は小説家としても一家をなしていますが、やはり日本語についての数々
の評論にその才能が遺憾なく発揮されています。代表的な評論「文章読本」
は明治以来日本で書かれた「文章読本」の最高峰といえるのではないでしょうか。
小説家としての才能を十分に生かして、古今東西の珠玉の文章を選び上げ
存分に的確な解説を加えています。作家としての才能はその文章にも遺憾なく
発揮されています。

戦後日本が生んだ最高の知識人ふたりが亡くなったことは、日本にとって
大きな損失です。今後このような才能をどう生み出していくのかは日本
の大きな課題です。

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