雑記

吉田秀和と丸谷才一

投稿日:

news05
文学とりわけ評論分野で戦後日本を代表する知識人、吉田秀和氏と丸谷才一氏
が今年亡くなりました。新聞での扱いも特別で、各紙に大きな追悼関連記事が
掲載されました。どちらも亡くなる直前まで現役として活動されていました。
その永年にわたる創作活動、その作品の質の高さという点において、今後
このふたりを超える人物が果たして現れるのだろうかと考えてしまいます。

吉田秀和は戦後日本の音楽教育に携わる一方、音楽評論というあたらしい分野を
開拓して行きました。出世作「主題と変奏」をはじめ、斬新な視点を論理的に展開
し、それを的確に表現する文章は、吉田氏の独壇場です。国際結婚をし英・仏・独
の3ケ国語を自在にあやつる国際人でもありました。その広い交友関係と視点
から、日本を見ることのできる人でした。その視点は音楽だけにとどまらず、
芸術一般にまで及びました。

丸谷才一は小説家としても一家をなしていますが、やはり日本語についての数々
の評論にその才能が遺憾なく発揮されています。代表的な評論「文章読本」
は明治以来日本で書かれた「文章読本」の最高峰といえるのではないでしょうか。
小説家としての才能を十分に生かして、古今東西の珠玉の文章を選び上げ
存分に的確な解説を加えています。作家としての才能はその文章にも遺憾なく
発揮されています。

戦後日本が生んだ最高の知識人ふたりが亡くなったことは、日本にとって
大きな損失です。今後このような才能をどう生み出していくのかは日本
の大きな課題です。

adsense

adsense

-雑記

執筆者:

関連記事

no image

死蔵している大型スピーカーの修理と再利用方法

今から20年から30年ほど前に、オーディオブームと呼ばれるブームがありました。 「原音再生」を目標に、様々な大型スピーカーやオーディオ製品が発売されたのです。 この当時のスピーカーを、大型リサイクルシ …

no image

人生大変な時が「大きく変われる時」

人生をいろいろな事が起こり、大変な中をなんとかして切り抜けてみると、 自分が大きく変わった感じがしませんか。 大変とは「大きく変わる」と書きます。ピンチの時こそ、大きく変われる 成長できるチャンスなの …

no image

IQが高いのか低いのか

IQという言葉。何かこの言葉を聞くのは 久しぶりな気がしないでもないですが、 IQが高い人リストが発表されたということで 議論が起こっていたようです。 「IQが高い人リスト」発表 スティーヴン・ホーキ …

no image

有田焼の万華鏡の挑戦

有田焼は日本を代表とする焼き物ですが、平成2年のピーク時と比べ、 現在はその時の7分の1まで売り上げが減っています。 このことから有田焼や化粧品などの高級品を梱包する業者に携わっている人が、 有田焼の …

no image

眼鏡の曇りを取る方法

眼鏡をかけている人にとって冬の寒い時期に困るのは、 寒い外から暖かい場所に入ってきたときのレンズの曇りです。 ラーメンやなべなど暖かいものを食べるときも、すぐ眼鏡が 曇ってしまい困っていませんか。 レ …

アーカイブ