2012年も残り僅かとなった頃、日本では自民党と公明党の
連立政権が誕生して、低迷する日本経済の立て直しを声高に
叫んでいます。
それは非常に頼もしく感じる一方で、
「所詮は掛け声だけに終わるのではないか」との
冷めた見方も国民の間に広がっているのではないかと思います。
しかし、世界のマーケットを冷静に分析してみると、諸外国は
日本経済の力強い復活に期待を寄せています。
それが最も顕著に表れているのが、最近の為替相場の変動です。
つい数か月前まで一ドル七十円台の円高に喘いでいた日本円は、
この年末には遂に一ドル八十六円台にまで達したのです。
それは日本の新政権が声を大にして表明している
「経済成長二パーセント」や、「一ドル九十円から百円」と
いう目標に、世界のマーケットが敏感に反応したからに他なりません。
それは確かに無条件に信じるわけにはいかない目標ではありますが、
大切なことは、「出来るか出来ないか」ではなく、「やる」と
いう気持ちです。
その気持ちにこそマーケットは反応したのです。
2013年の日本経済は、それでも決して明るいとは言えません。
しかし、最悪の底は打ったのではないかという見通しは立ちました。
それは東京株式市場の年末の活気を見ても感じられます。
日本経済にも大きな影響のあるアメリカ経済も、財政の崖問題を
乗り越えれば力強く浮上するのは間違いありません。
何事も悲観的に考えると切りがありません。
今は日本経済の回復を願いつつ、
希望的に新年を迎える方が得策です。