BLOGOSの中でGLAUやジュディマリで有名だった
佐久間正英氏が音楽業界の危機的状況について
語っているものがありましたので興味深く読んでみました。
参照)
音楽プロデューサー・佐久間正英氏が語る「音楽業界の危機的状況」
http://blogos.com/article/42056/?axis=&p=1
ただ、読んだ結果としては結局迷走していて
結論等は出ていないという印象があります。
「いい環境でやらない限り気付けないことがある」として
本来はきちんと時間をかけて育てていかなければ
良い音楽が育たないのに、商業主義に走って
短期間でのレコーディング・発売や、商業音楽中心と
なりすぎているというところはわかりますが、
リスナーがどうこうすることを期待しているわけではなく、
音楽を作る側が良い音楽を作るために何とかしなければ
いけない、という趣旨で終わっているように見えます。
厳密な解決策を提示するインタービュー等ではないので
答えがないのは当然かもしれません。
ボーカロイドが流行るのが良い悪い等の議論をしても
仕方がない時代です。否定するのもおかしくあれはあれで
立派な音楽のツールです。supercellさんなんか最高の
作品を作っています。
AKB方式を否定しても何も始まらないですし、
あれはあれでパッケージとして機能しているのは
確かでそれと本質的な音楽であるかどうかを議論しても
仕方がないことです。
配信技術の問題でもない気がします。
時代が変わって、音楽が多様化してということもあります。
音楽だけでなくエンタテイメントが多様化してその一部で
ある音楽は埋もれかけているのかもしれません。
それを否定しても始まらない、この限られた状況の中で
新たな形態を作っていくしかなくて、結局誰も答えは
見つけられていないというところでしょうか。