雑記

江戸の「刻(とき)」と現在の「時間」

投稿日:

memo1228
歌舞伎や落語など、江戸時代に成立した芸能に接するとき、
当時の「刻(とき)」の観念を知らないと、混乱することがあります。

現在は24時間、江戸時代は12刻ということはよく知られていますが、
当時は一日を単純な割り算で12にわけたというのではありません。

そもそも「1日」の始まりは、現在は午前零時からですが、
当時は夜明けから1日が始まったのです。

つまり、夜明けから次の夜明けまでが「今日」だったわけです。

これは忠臣蔵の討ち入りを考えるとわかりやすいです。
討ち入りは「12月14日」。しかし、もし同じことが今あって、
それをテレビニュースで報じたとしたら、アナウンサーは、
「12月15日の未明、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りました」ということになります。

夜明けから1日が始まった「12月14日」は、次の夜明けまで
続いているからです。

「初夢は1月2日に見た夢」というのもまさにそれです。
今の時間観念からいえばそうなるということであって、江戸時代の
初夢は、やっぱり1月1日の夜に見た夢にちがいなかったのです。

夜明けから日没までを均等に割り算して、「一刻」とした。

ですから当然、夏と冬では「一刻」の長さが違います。
それもかなり違ってきます。われわれも生活実感として、夏至のころと
冬至のころでは、夜明け、日没の時間がずいぶん違うことを知っていますが、
その感覚で江戸時代の1日を想像すると、わかりやすいかもしれません。

今、生活実感といいましたが、1日が夜明けから始まって、夏と冬とでは
時の単位の長さが違ってくる、という考え方のほうが、その実感に実は
即しているのではないでしょうか。

合理的なのはむしろ、江戸時代の「十二刻」のほうであることは、
論を待たないと思います。

adsense

adsense

-雑記

執筆者:

関連記事

no image

あんなものやこんなものまで!掃除に使える意外なもの?

最近では便利な掃除グッズが沢山売られていますが、買いそろえようと 思うとそれだけでかなりの出費ですよね。 そこで家にあるものやいらないものを使って掃除をするテクニックを紹介します。 まずはいらなくなっ …

no image

全席禁煙のカフェを増やしてほしい

ドトールの分煙が中途半端でひどいというような 記事を見かけました。 私も本当にそう思います。 ドトールだけでなくベローチェもそうですよね。 日本では禁煙が遅れていると言われています。 本当にマナーも悪 …

no image

Wikipedia日本語版で2012年に最も読まれた記事 日本人はエンタメ好き?

wikipedia日本語版で2012年に最も読まれた 記事がまとめられていましたので掲載してみます。 ◆日本語版 トップ100 第1位 1856万9543:AV女優一覧 第2位 713万3542:AK …

no image

甲殻類・エビも痛みを感じる可能性あり

エビやカニなどの甲殻類。 私たちは調理するときに、普通に生きたままの仕入れてきて それをさばく、茹でる等を行っていますが、実は痛みを 感じている可能性があるなんてことが発表されたようです。 ・・・・・ …

no image

三島由紀夫が愛した女形たち

作家の三島由紀夫は、生涯で何人かの女形役者をひいきにし、 愛してもいました。昨年の紅白歌合戦に喜寿にして初出場と なった美輪明宏もその一人です。 美輪の生い立ちは割愛しますが、戦後、長崎から東京へ出て …

アーカイブ