2009年の民主党による政権交代は、始めて55年体制を国民の投票に
よって打ち破ったという点で、新しいエポックをつくる出来事でした。
ところが意外にも、これが日本「民主主義」の本当の姿を
ここまでみせてくれることになりました。
まずは政権交代の立役者、小沢一郎氏に対する、検察と検察審査会、
マスコミによる冤罪・ネガキャン攻撃です。
最近ようやく小沢氏本人の無罪が確定しましたが、最終的には
政治資金報告書記載のちょっとしたズレをネタに、よくもまあ、
あれだけ騒いだものです。
マスコミ報道を鵜呑みにする方は今でも信じていると思いますが、
一番肝心な西松建設からのワイロというのは、裁判でこそ川村元社長らは
証言しましたが、そのご本人が、ワイロ受け渡しの日、別の所に行っていた
という「逆アリバイ」が出ております。
そんな新しいニュースを一切沈黙し、いまだに「政治とカネ」とか、
それに近いニュアンスで小沢氏のことを悪し様に報道するのが
大手マスコミの決まりのようです。
次に、上記のことと関係しますが、野田前首相の「本籍自民党」ぶりです。
そもそも公約を破って消費増税をやり、子ども手当など主要政策を
引っ込めたこと自体が自民党ですが、その上12月の解散などは、
ふつうはとても理解できない行動でした。
あのタイミングでは、民主党が大敗するのはもちろん、もっとも
大切な兵糧である政党助成金を、民主党ではなく主に自民党・公明党に
譲ることになります。
別に解散は、12月も1月以後も大差ないはずです。とっくに憲法違反と指摘された、
一票の格差を是正するための区割りなどもできておりません。
せめてそれぐらいすませてから解散するのが、国民のため、
民主党のためではないでしょうか。
こんなことも大手マスコミは一切批判や解説をしません。
すべて裏金や地位のために動いていて、民主主義ポリシーなど
ない方ばかりが、日本を牛耳っているようです。