最近日本周辺では中国と尖閣諸島、韓国と竹島の領土問題が
大きく取り上げられています。民主党政権の両国に対する
対応が弱腰であるとの主張をくりかえしてきた自民党安倍総裁が首相になり、
今後の動向が注目されています。
それにしても中国・韓国・ロシアの領土に対するこだわりは、我々日本人からみると
異常にさえ感じます。そしてどうしてわが国と比べてこの3カ国が領土に対して
これほどまでにこだわるのかを考えてみたいのです。尖閣も竹島も国際法上は
明らかに日本の領土とされているわけですから、石原前都知事や安倍首相が
言っていることは、正論です。譲歩するような態度を見せれば、相手は必ず
権利の拡大を主張してきます。
ここでもし逆の立場であった場合、日本が中国や韓国に自国の領有権を主張
するかといえば、あくまで想像ですがしないと思います。そうすると中国・韓国
・ロシアとわが国はやはり領土に対するこだわりの強さが違うと考えても
いいのではないかと思います。
そしてその原因のひとつは、大陸で陸続きの国と島国との違いにあると推察
したくなります。歴史的に常に隣国と領土をめぐる戦争を繰り返した国と
そうではない国との違いです。日本もたしかに過去には満州や朝鮮に進出
したことはありますが、領土をめぐる直接的な戦争は歴史上経験していません。
このように地理的にアジアをみていくと、まとまった列島で国家を形成している
のは日本と台湾・インドネシアくらいです。(フィリピンは島が多い)
日本はアジアの中でリーダーとしての振る舞いが期待されていますが、
地理的な国の成り立ちが違うことは、認識しておく必要がありそうです。