眼鏡をかけている人にとって冬の寒い時期に困るのは、
寒い外から暖かい場所に入ってきたときのレンズの曇りです。
ラーメンやなべなど暖かいものを食べるときも、すぐ眼鏡が
曇ってしまい困っていませんか。
レンズが曇る原因は、実は中学校の理科で習っています。
空気に含むことができる水蒸気は気温によって決まります。
冷たい空気に比べて暖かい空気の方が沢山の水蒸気を含む事が
できます。空気が冷えてくると、空気に含みきれない水蒸気が
あふれて水滴の形で出現してきます。
水滴の形の水は目に見える曇りとなって認識されます。
ここでいう水蒸気は水の気体の状態の事であり、やかんから
噴出してくる白いくもりは実は水蒸気ではありません。
本当の気体の状態の水は目に見える事はありません。
外から家の中に入ったとき眼鏡がくもるのはレンズの周りの
空気が室内の空気に比べて低いため、室内の空気に含まれた
水蒸気がレンズ付近であふれでて水滴になるからです。
つまり眼鏡のレンズの温度が室内の水蒸気を含む事が
できるぐらい上がれば、曇りは取れるのです。
ラーメンを食べるときに眼鏡が曇ったらすぐに顔を背けることなく
しばらく眼鏡をラーメンにちかづけて温めてみてください。
そのうち曇りが取れるはずです。
また、マスクをしていると眼鏡が曇る事があります。
マスクの上部からでる空気には息の中に含まれる水蒸気が凝縮しています。
沢山の水蒸気を含んだ空気が眼鏡のレンズで冷やされ、水滴となって出現します。
これを防ぐためには眼鏡の鼻にかかる部分でマスクの上部をクリップの
ようにとめると効果的です。
マスクの上部からでる空気の流れを遮断すると眼鏡の曇りはぐっと減ります。