最近CMなどでもしばしば耳にするようになったスマホなどの
周波数帯のプラチナバンドですが、割り当てられてもすぐには
利用できない理由があるそうです。
プラチナバンドというのは700~900メガヘルツの周波数帯のことです。
電波は周波数が小さいほど遠くまで届きやすくなり、周波数が
大きいほどより多くの情報を運ぶことができるようになるそうです。
プラチナバンドは中間帯と呼ばれるUHF帯の一部で、遠くまで
多くの情報を運べるという利点を有するまさに”プラチナ”な帯域です。
スマホなどの普及で使える周波数帯に限りが出てきたことから、
それまで700メガヘルツ帯を利用していたアナログ地上波が
デジタルに移行したのを機に、その帯域を使おうということになりました。
不思議なのは、地上波デジタルはどこへお引っ越ししたのかと
いうことと、そんなにいい周波数帯を地上波は何故明け渡したのかです。
もう時代はテレビではなく携帯やスマホなどの情報端末の時代であり、
時代の流れには逆らえずに致し方なく城を明け渡したということでしょうか。
そこでプラチナバンドですが900メガヘルツ帯がソフトバンクに、
700メガヘルツ帯がドコモ、KDDI、イーアクセスに割り当てられました。
ただソフトバンクが利用する900メガヘルツ帯は、その3分の2がICタグや
タクシーなどの業務用無線に利用されており、2018年までは事業者に
利用権があるそうです。
そのためプラチナバンドが割り当てられても、すぐには
つながりやすくはならないということです。
日本は周波数帯も競争が厳しいという悲しい現実でした。