現在、就職氷河期により、職に就く大変さをよく耳にすると思います。
その中の一つの多くの若い人が3年以内に大企業であるにもかかわらず
退職するという事態が目立っています。
なぜこのような事態が行っているのでしょうか。
多くの専門家は、就職活動における自己分析が不十分であり、
内定を目的にしていたからだという理由を述べていますが、
それ以外にも理由があると思います。
昨年、ベストセラーとなった「クビ億」という本は、大企業に勤めながらも、
そこでの仕事での大変さから、サイドビジネスを始めた著者の体験談が書かれています。
その内容には努力しても報われない現在の日本企業の体質が描かれています。
例えば、営業成績が10位以内に入ったとしても、そこでの報酬は全て
この成績を出せたおかげという名目で、宴会の費用として回されます。
また給料についてもほかの人と5000円しか変わらず、昇進に影響するのは
10年先という事になります。このような体質により、働いても
報われないという環境が働く意欲をそぐ形へと発展しているのです。
これは不景気の今だけにとどまりません。
ダイオードという蛍光灯を白くするために必要な青い色を開発した
日本人技術者が過去いたのですが、その人も当時、この技術を
開発した際の報酬は100万円のみという形であり、この時の
技術開発の評価、アメリカでは大学教授に推薦されるほどの報酬であり、
つまり人生を遊んで暮らせるほどの金額が得られる可能性が十分にあったのです。
日本企業は、技術者や努力者における待遇があまりよくない環境です。
故にもし働いた分の見返りがほしいと思うのであれば、独立という
選択するのも良い方法だと考えられ、就職活動における若い人が
すぐやめるという傾向は若者の根気の低さだけではないと考えられます。