CNNのニュースですが、アメリカで
精子提供者に対して養育費を求める判決が
出たということで話題になっています。
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精子提供だけのはずが――「父親」に養育費の支払い命令 米
http://www.cnn.co.jp/usa/35026551.html
女性の1人は妊娠し、女の子を出産。ところがその後、このカップルが関係を解消し、一方の女性が体調を崩して働けなくなったことから州に生活支援を申請した。これを受けて州当局はマロッタさんに、今は3歳になった子どもの養育費として6000ドル(約52万円)の支払いなどを命じたという。
マロッタさんは、精子の提供に当たり、生まれた子どもに対する金銭的責任は負わないとする契約書を交わしたと説明した。しかし州当局からは、医師が介在していないことを理由に、契約は無効だと告げられたという。もし医師が人工授精をしていれば、マロッタさんが単なる精子提供者であって、子どもの母親と交際していなかったことを文書で証明できる。しかしそうでない場合、カンザス州の州法ではマロッタさんが父親とみなされる。
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完全に精子提供者として、無料ということですし
完全に善意で提供したに過ぎないにも関わらず
このような命令が出ていることに驚きです。
国が異なるので文化・習慣が異なるとはいっても、
ちょっとこれはないのでは?と思えてしまいます。
政治的背景があるというように述べていますが
政治的問題で善意の市民が痛手を受けてしまうのでは
誰も提供する人はいなくなってしまいます。
確かに、自分の精子だけを提供して、遺伝要素が受け継がれるにも
関わらず、提供者は生まれてくる子どもとの関係性は一切
持たないということが倫理的に良いのか、責任は一切無くて
いいのかというのは微妙なところではあると思います。
ただ、この制度のおかげで世の中には助かっている
人々がいるというのも事実です。
法の欠陥的な部分で、先進的な試みをやっているアメリカに
おいて、悲劇が起こることだけは防いでもらいたいところです。