その為、12月から2月にかけては雷の発生率は夏と比べ倍以上となり、
停電や並びに飛行機の運航に影響を及ぼしていることから、
年間における被害総額は推定2000億円と言われています。
元来、雷の被害とは落雷による電化製品のショートが
主な被害であるが、多くの人が避雷針があれば問題ないと
考えています。
これには一つだけこの抜け穴があり、雷の被害には
直撃型と誘導型の種類があります。
直撃型とは実際に住んでいる家に雷が落ち、それに伴う
被害をさしますが、誘導型とは電柱に雷が落ち、それを
通して高圧電流が家庭に入り、電化製品を壊す被害をさします。
避雷針は直撃型には対応していますが、誘導型には対応してなく、
それにより被害を出しているのです。
ある日本企業はこの問題を解決するため、10年前から雷に対する
開発センターを設立。そして特殊なフィルターを用いて、
この誘導型に対応する雷対策の製品を完成しました。
具体的にはある一定の電圧以上でなければ電気を通すことが
出来ないフィルターを使用し、もし雷が電柱を通して家に入ってくれば、
その高圧電流によって自ら外に出すシステムを作りだしたのです。
この製品の完成に伴い、今では郊外の雷が落ちそうな場所、
山岳地帯の電子工場、都市の電柱、基地局などに設置し、
対雷対策におおいに貢献している形になっています。
現在、この企業は近年、群衆の中に雷が落ちたという被害があったことから、
事前に雷が落ちるのを察知する装置を製作し、現在実験段階に入っています。