冬の乾燥と言うと、肌の渇きなど、美容系、皮膚系に
特化しがちですが、外側が乾くということは、当然、
体の中も乾燥状態になるのです。
そういう理由により、実は高齢者の水分補給は、
夏より冬を、より気を付けた方が良いとも言われます。
冬は、部屋の中にこもりがち、そして、暖房を付けがち、
寒い部屋に暖房を入れると、当然暖かくなります、
ひいては、湿度が下がります。
これが就寝時であるなら、温かくて気持ちがいいと
思ってしまう分、夏より脱水注意です。
冬に脱水症状というと、ピンと来ない感じもしますが、
密閉率の高い、現代型住宅で暖房を入れると、想像以上に、湿度は落ちます。
よく、洗濯物を室内に干す、という話を聞きますね。
もちろんそれも大切なのですが、夏と同様に、水分補給を心がけましょう。
脱水症状とまではいかなくても、体内が乾燥すると、
ウイルスなど風邪の類に感染しやすくなります。
高齢者は、寒がりの人が多い、夏の暑さと同様、乾燥状態に
気づきにくい、そして、ウイルス感染した場合、重症化する確率が高い、
という理由で、より水分補給を意図的にしておくことが大事なのです。
また、高齢者の場合、生活習慣の感覚が固定化している、
つまり昔ながらの隙間風が入る家であるならば、多少乾燥の
程度はマシになりますが、現代の住宅は作りも、
暖房も全く若い時と事情が異なります。
高齢の方は元より、若い人でも部屋の湿度はマメにチェックして、
水分をしっかり取るようにしましょう。