絵画というものにどんな印象があるでしょうか。
美術館に収蔵される高級品、家に飾るインテリアと
いったようなものだと考える方が多いでしょう。
美術館も日常的に行く場所ではありませんし、
家にある絵画といっても、もしかしたら見慣れてしまって
視界に入っているのに意識をして見たことが
あまりないということもあるのではないでしょうか。
でも絵画はただ飾られて大切にされているだけのものではありません。
絵にはかならずテーマがあります。見所があります。
そしてーーーツッコミどころもあります。
絵画は思ったよりも堅苦しくない存在なのです。
有名な画家の描いた作品は無条件に素晴らしいものだ、と
思ってしまいがちですが本当に自分でそう思っているのでしょうか?
「美」に関しては感じ方が人それぞれです。
ある人が素晴らしいと思った作品でも別な人が同じ意見になるとは限りません。
でもそれが良いのではないでしょうか。
どんな絵にもツッコミポイントがあります。
例えば『モナリザ』なら「そんなに美人じゃないよね」、
『最後の晩餐』なら「食べ物がまずそう」、
ピカソの作品になら「なにがどうなってるの?意味がわからない!」、
このようにいくらでも有名な画家の素晴らしい作品にさえツッコミができます。
絵画ツッコミをいれればその作品が気になってくる、そしてよく見る、
そしてまたつっこむ・・・人間同士の交流のように見る側と
絵画はツッコミによって近づけるのです。
どんなツッコミでもいいのです。その絵にツッコミポイントを
見つけたらもうその作品とは友達です。
友達が増えれば友達の友達とも仲良くできるかもしれません。
まだ知名度の高くない自分だけが知っている絵、というものもすてきだと思います。
そうやって絵画という存在がもっともっと身近になるのって楽しいと思いませんか?