調理師の視点から見ていると料理下手と言われている人の、
ある欠点に気付くそうです。
それは料理がうまくいかない人達は共通して、味覚は
おかしくないのにレシピがあっても所々で無視する、
あるいは勝手なアレンジを加えてしまう、という事です。
例えば、分量にしてもレシピにある以上はその通りにやらないと、
味がかわってきてしまいます。
それが調味料ならなおさらです。
適宜や適量、少々などといった曖昧な表現だったりする事も
多々あって困りものですが、大抵は入れすぎない限り
食べられないものが完成する程の問題は起こりません。
こういった曖昧な表現に対してできる事は、何度も失敗して
学習するくらいしかなく、味付けがうまくならない方は
失敗を次回に生かせていない場合が多いそうです。
そして調理法の点でも、面倒という理由でその箇所を
勝手に省略してしまい、それが失敗につながる事があるとの事です。
一見無駄に見える工程も、レシピを考案した人的には必ず意味が
あるのでそれを素人目線で省いてしまうのはとても危険な事です。
そして最後に、無駄な材料や調味料を加えてしまう事。
これが最も完成する料理の味をレシピ通りの味から
遠ざけてしまう原因になるそうです。
材料もその料理の味に合っていないものを足せば、
違和感を覚えてしまうし、調味料に至っては味そのものを
かえてしまいます。
しかし困った事に、色々な調味料を加えれば味が複雑に
なって美味しくなると考えている人がけっこういるらしいです。
とにかく、料理がいまいちうまくいかないとお嘆きの方は
シンプルイズベストで、どこまでもレシピに忠実に調理してはいかがでしょうか。