スーパーマーケットといえば訪れた人なんてまずいないくらい
日常に密着した店舗です。
世の中にはいろいろなスーパーがありますが、どの店へ行っても
商品の配置はある程度似通っています。
必用なもの、よく利用するものはすぐに見つけることができるよう、
配慮されています。
しかし価格などをよくよく見てみると、目立つ位置にあるからと
いって必ずしも安い商品が置かれているわけではないことに気づきます。
むしろ目線の位置にある商品は、他に比べて割高なものが
多かったりするのです。これはなぜなのでしょう?
実は、スーパーには様々な店舗に共通する陳列のマル秘テクが
あったのです。そのテクとは『陳列三分割法』と呼ばれているもので、
〝いちばん売りたい商品〟を目線の位置に、〝とっておきの商品〟を
上段に、〝放って置いても売れる安い商品〟を下段に配置する、という方法です。
こうすることで、割高な最高級品は目線の高さより
やや高めに置かれることになり、目に入りづらくなる。
逆に売りたい商品、例えばチラシなどで宣伝した特価品や、
大量入荷した商品、どうしても捌かなければならない在庫品などが
バーンと目立つ目線の高さに置かれることになります。
売れる特価品の横に大して売れない商品を置くことで、一緒に買って
貰おうという作戦ですね。
そして本当に割安な商品は足元の位置に置いておけば、売上げを
調整しつつ、棚を合理的に活用することができる、
ということなのです。
この陳列テクを知っておけば、特価品につられてついつい
割高な商品まで買ってしまう、という事態を避けることができるでしょう。
まさにお店にとってはお客に知られたくない企業秘密というわけです。