空気が極端に乾燥するこの季節、止まらなくなる咳に
悩まされる方が見受けられます。
喘息持ちな訳ではなく、春から秋にかけては、
風邪でもひかない限り咳き込むことは殆どないのに、
冬の間、しかもより空気が乾燥する厳寒期だけひどく咳込むのです。
始めは喉の奥がこそばゆい感覚なのですが、一度咳を
してしまうと止まらなくなります。
風邪をひいた訳ではないので他人にうつすことはないのですが、
周りはインフルエンザ等ではないかと思って顔をしかめます。
無論この時期は外出中は常時マスクを着用せざるを得なくなります。
この咳は病院に行き診察してもらっても、はっきりした病名や
原因が解からないことが多く、漢方の薬と喘息用の吸引薬を
処方してもらい飲み続けることしかできません。
たまに雨や雪が降り、外気の湿度が上がったり、室内で加湿器を
使用して湿度を人工的に上げていると咳は止まります。
このことからも空気の乾燥度合いが咳が出るかでないかの
バロメーターになっていることは間違いありません。
よく、競走馬が「喉鳴り」といって空気が乾燥した時に「ヒューヒュー」と
鳴いて苦しむ喘鳴症という病気があり、競争能力を殺がれるのですが、
この病気を持った競争馬も、雨の日や湿度の高い日には喉鳴りが
出ないそうなので、空気の乾燥による喉への影響は同じことかもしれません。
この様な咳持ちは、朝の天気予報で降水確率よりも乾燥注意報が
気をつけていただくしかありません。
加湿器はかなり有効な対策となりますので、
常備することをお勧めします。