日本の晩婚化・非婚化が顕著になっており、結婚する平均年齢は
女性が27.4歳、男性が29.3歳となっています。
10年前に比べると、実に2歳以上も結婚する年齢が遅くなっています。
日本の晩婚化が進んでいる要因の一つに、女性が社会に参画する
機会が増えたことが挙げられます。
仕事をしていることが、女性の結婚を遅らせる要因になっていることは
事実です。これは何も悪いことではなく、女性も努力次第で地位が
得られ、収入も増え、自立することができることを意味しています。
ただ、晩婚化と少子化の相関関係からみると、晩婚化が少子化の
背景になっていることは明らかです。
この現象が進めば、日本の社会保障体制はさらに厳しくなります。
ちなみに、男女ともに結婚したくないわけではありません。
結婚しない理由に挙げられているのは、
「結婚したい相手に巡り合わない」・40%、
「金銭的に余裕がない」・29%、
「好きなことをしていたい」・17%、
「独身が気楽だから」・14%
となっています。20~39歳までの未婚者の90%以上の人は、
「いずれ結婚したい」と答えており、「一生結婚するつもりはない」と
回答している人は、男女ともに6%程度にしか過ぎません。
結果的には、適齢期の男女が出会う機会が少なくなったことが、
結婚年齢を押し下げている大きな要因になっています。
近年は、核家族化が進行したり、地域コミュニティが
薄れたりしたため、世話好きなおじさんやおばさんによる
お見合い相手の紹介もなくなりました。
また、多くの若者が集まるような祭りや催事の場も激減しました。
結婚したくてもできない状況を打開するためには、
民間の結婚相談所や出会い系サイトだけではなく、
自治体による街コンなど、公民を通じてのふれあいの場の
創設が喫緊の課題となっています。