今朝のニュースで横浜市の待機児童がゼロになる
見通しについて報道されているのを見た。
かつては待機児童数日本一という不名誉な称号を掲げた
横浜市であるが、3年前今の女性市長に変わってから
大きくその問題にメスを入れたようである。
たった3年でこんな結果が出せるなんて、なんと有能な市長だろうか。
かねてより、少子化問題が叫ばれ出して最早どれほどの年月が
過ぎたか分からない程なのに、なぜか同時に保育園数の少なさ、
つまり待機児童の多さも問題になっていた。
しかも全国的にも大きな問題になっているにもかかわらず、
その対応は自治体任せなのか、国からの大きな動きはなかったように
記憶している。
国の対応の遅さを露見したような今回の横浜市の
スムーズな問題解消劇は痛快ですらあった。
少子高齢化が進む限り国の未来は明るくない。
そんなことは誰しもがわかっている事だ。
それなのに、子供を持つ、育てる事に関して日本は遅れすぎて
いるように感じる。
育休制度を男性も取れるように働きかけるよりも先に、
女性自身が育休を請求しやすい、3年間取れるなら強制的にでも
3年は育児に専念できる環境を整える方が先ではないだろうか。
『休みを取りたいけど働かないと…』より『休めるけれど働きたい』と
いう風に環境を変えて貰えれば、子供を産み育てやすくなると思う。
また、子供が欲しくて欲しくて辛い治療に耐えながら治療費の
心配をしなくて済むように、産みたい、と熱望する人のために
なぜ国のお金は使われないのか。
今日の日本を作る為奔走して下さった高齢者を大切にするのはいい。
しかし、それだけでは国としての発展は望めない事をもっと
真剣に考えて貰いたいと思う。
かつて『女性は子を産む機械』と発言して更迭された浅はかな大臣がいたが、
こんな考えを持った男性主体の政府には何の期待も出来ない事を、
今回の横浜市長が体現してくれたようにさえ感じる。
もう少し、未来への投資をして貰いたいものだ。