政治的な仕訳の際、蓮舫氏が「2位じゃダメなのか」と
いう言葉で話題となり、その後、1位という地位を築いたことのある
スーパーコンピューター「京」。
このコンピューターは、私たちにとって無縁の存在に
感じるかもしれませんが、実際は多くの企業に関わり、かつ今後の日本の産業促進に多いに貢献しています。
具体的にはシミュレーション関係です。
車の設計やデザインを考える際、空気抵抗について考える必要があります。
従来は実際にデザインした車を動かし、実験走行していました。
しかし、この実験での問題は用意された環境でしか走行できないと
いう事であり、大型ビルが立ち並ぶ都市風、対向車との擦れ違いで発する風、
トンネルからである時の山風など様々なシミュレーションが
出来ませんでした。
この京に登場により、無数の風をシミュレーションによって
把握することが出来、実際に走行せずとも、デザインを改善する事が
出来るようになりました。
またこの京の最大の魅力と言われるのが計算の速さです。
車の例については、京が登場する前まで別のスーパーコンピューターで
行われていました。従来のスーパーコンピューターでは解決できない
問題として医療の問題があります。
例えば、血栓ではどのように血管が詰まるのか、個人のレベルで
解明することはできませんでした。
しかし、京により3年かかる計算量が2日で終了する形へとなり、
医療へと通じ、また医薬品への開発にも貢献しています。
このことから、「京」とは我々の生活を支え、促進させるものであり、
今後の企業の促進を加速させていくためにも、2位ではなく、1位をめざし、
投資の機会を多くして行くことを望むべきでしょう。