ビートルズは結成から50年経った今でも、その音楽性の
素晴らしさは言い尽くせないほどで、いつ聞いても新鮮で、
感心する楽曲が沢山あります。
ビートルズというバンドは楽器の演奏で言うと、それほど
上手いと思うことはないのですが、唯一、これは素晴らしいと思う
楽器がベースなのです。
ポールマッカートニーが弾く、ビートルズの曲のベースは
それはそれは素晴らしいものです。
ポールマッカートニーが弾くメロディアスなベースラインは、
楽曲の素晴らしさを更に輝きを増させる力を持っています。
例えば、ジョージハリスンの楽曲である、ホワイルマイギタージェントリーウィープスの
中の彼のベース演奏は、同じ曲の中で演奏している、エリック・クラプトンの
ギターに隠れることなく、存在感があって、すばらしいものです。
同じことが、サムシングでも言えます。
それに、ウィズアリトルヘルプフロームマイフレンドの中でも言えます。
ビートルズの曲を聞く時に、ベース演奏に耳を傾けてみると、
初期の曲のころからずっと、ポールマッカートニーのベースは
生き生きとしていて、曲に奥行きを与えて、素晴らしい出来上がりに
していることに気がつくはずです。
ビートルズの中で唯一、楽器を見事に弾きこなしているのは
ポールマッカートニーただ一人だと言えるでしょう。
リンゴスターのヘタウマなドラム演奏の穴を埋めるように、
ポールマッカートニーのベースは時にパーカッション的な
働きもしていて、ビートルズサウンドの要的存在だと言えます。