一昔前までは、子育て中のママはいろいろな楽しみを
我慢する時期のような風潮がありました。
しかし最近は芸能人にも「ママタレ」と言われる、
母親であることを売りにした芸能人が多く見られます。
彼女らは我が子の育児を楽しむだけでなく、親子でお揃いの
ファッションなどに身を包み、積極的に街へと繰り出しお洒落な
育児ライフを雑誌等でアピールしてます。
その影響もあってか、イマドキのママは育児中でもお洒落を楽しみ、
同じくらいの月齢の子供のママ同士で友達となり育児情報の交換や
ファッションやライフスタイルを共に楽しんでいます。
この風潮を好ましく思う人とやや否定的な見方をする人と
それぞれいると思います。
夕方少し混雑している電車に、乳児を載せたベビーカーとおよそ
子供を抱くには不向きであろうハイヒールを履いた母親が車内で
おしゃべりに夢中な姿は、確かに昔ながらの母親らしさは
感じられないかもしれません。
しかし核家族化が進み、日中ほぼ一人で子供と向き合う母親にとっては、
家の中に閉じこもった育児は孤立感を生みます。
ましてや母親自身が子供の頃から苦労や忍耐といったことに
無縁で生きて来た世代です。
自分らしさや個性を大事にと自由気ままに過ごしてきた人間が、
母親になったその日から突然自由のなくなる生活に変化するのです。
子供を放ったらかしにしたまま遊び歩く母親は論外ですが、
子供と共に様々な楽しみをみつける生活は子供にとっての
デメリットもそうないはず。
むしろ子供は母親と一緒にいることが一番ということは
昔から今も変わらないことなのですから、周囲もイマドキの
子育てはこういう関わり方なのだと温かい目で見守ることが
大事なのではないでしょうか。