2012年12月、中央高速道路のトンネルの天井板が落下して死傷者が出るという
事故が起きました。
定期的に行われていた点検で打音検査の「対象外」と
なっていたようですが、このような大事故が起きるまで何故誰も
気づかなかったのでしょうか。
天井板の落下原因が、ボルトの緩みだったのかどうかなど
詳しいことは追々分かってくることでしょう。
2度と同じような事故を起こさないためにも
徹底的に調べてもらいたいですね。
さて、日本国内には「絶対に緩まない」と言われている
ナットが存在するのをご存知でしょうか。
ナットというのはボルトを固定するために使われますが、
使用しているうちに振動などの原因によって緩んできてしまうのが常識かと思います。
その常識を覆す商品が「ハードロックナット」なのです。
ハードロック工業という会社が作ったのですが、そのきっかけが「
神社の鳥居」だったそうです。
古代からの木造建築である鳥居に使われている楔(くさび)の原理を
導入することによって緩まないナットが出来ないかと思ったのが、開発の一歩だったのです。
発明家と呼ばれる方々の、初めの何気ない疑問やそれを解決しようとする
思いの強さも素晴らしいのですが、このナットに関しては現代にも
利用できる「楔の原理」というものを古代の日本人が理解して
使用していたという点にあるのではないでしょうか。
釘を一本も使わずに立派な建物を建てたりする技術を
使っていたことに、驚きと尊敬の念を抱きます。