TPPの参加に伴い、関税がなくなり、安い農作物が日本に入り、
競争が難しくなるという不安を農家の人たちは指摘しています。
ただここでの問題においては、TPPに参加せずとも現在の農業は
衰退しており、新しい起爆剤がなければ、結局のところ農家が
将来なくなるだろうという部分も抱えています。
この場合においては新しいスタイルを築いている農業ビジネスは
6次産業と言われている物です。
酪農ではありますが、例としてある酪農家では、1次産業として牛乳を生産し、
2次産業として牛乳を材料とするスイーツを商品化し、3次産業として販売を行う、
いわば1×2×3の6次産業が今の農家のビジネスへと変化しています。
農業経営衰退の一つの原因として小売りにおける価格決定権を
持っていない事があげられます。
故に農家自身がいくらで売るのか決定し、ビジネスとして成立させることを
目指す事が可能なこのビジネスは農業促進の一つとして活躍するでしょう。
実際、先ほどの牛乳を主体としている6次産業系の酪農家は、酪農において
3000万ほどの年収を出してはいます。
この酪農家は牛35頭と決して多くない酪農家である為、1次産業だけでは
足りない形になっています。
しかし2次と3次を合わせた事により、その産業間では年収1億6000万円を出し、
計2億円ほどの年収を出しています。
この年収により、今は更に売り上げを上げる為、海外に商品を売ることを
目指しており、フランチャイズ店との契約を東南アジアを中心に結んでいます。