住宅を購入する時に、住宅ローンの他に、親から資金援助を
受ける人がいます。当然、親から贈与を受ければ贈与税が掛かるので、
住宅の購入資金以上のお金が必要になります。
もし、ちゃんと返すつもりでいるのなら、無駄な税金を払わなくても
済むように、借金であることを証明する「借用書」を作成すべきです。
借用書には、必ず「借入日付・借入金額・利息・返済方法・返済期限」を
記載しなければなりません。
あるとき払いの催促なしでは、実質的な贈与とみなされます。
利息は、個人同士の金銭貸借における民法上の法定利息(5%)が
基準になりますが、現在は超低金利時代でもあるので、基準を
下回っても差し支えありません。
ただし、あまりに低い利息の場合は、法定利息との差額を贈与とみなされます。
返済に関しては、毎月一定の日に、一定の金額を返済しているという証拠が
必要です。
銀行振込みの場合は、ATMから出る振込書(ご利用明細)や相手側の通帳で
確認することができますが、手渡しで返済する場合には、
その都度領収書を書いてもらうことが必要です。
返済金額は、住宅ローンと合計しても、返済可能と思われる金額に
しなければなりません。
一般的な返済可能比率は年収の40%までとされており、あまりにも
返済金額が多い場合には、返済の意思がないものとみなされます。
返済期限については、借金を完済する時の親の年齢が80歳までに
終えるように設定します。
住宅ローンの借入期間が30年だからといって、親が65歳なのに30年間も
借り入れるなどということは認められません。
いずれにしても、借金である以上、住宅ローンと同じ意識でいることが肝心です。