宅配ピザは、他のファストフードや外食店などと比較すると
決して安いとは言えないのに、何故あの価格設定でやって
いけるのか不思議に思う人もいると思います。
実は宅配ピザというのは、ピザそのものの原価率はあまり高くないそうです。
だいたい10~20%程度だということです。
だったらもっと値段を下げれば注文が増えて売上もさらに
増えるのにと素人などは思うのですが、そこがミソであり、
逆に注文が多く入りすぎると配達の方がこなしきれなくなるのだそうです。
店舗を構えて客が来るのを待ち構える外食店と違い、宅配ピザの
場合は配達するための人を雇う人件費がバカにならないのだそうです。
注文が入らないと配達担当は暇ですが、遊ばせておいても人件費は
払わねばならない。
そこをちょうどよく配達が遊ばないように、そして配達の手が
回らない程の大量の注文が入らないように調整するのが
この宅配ピザのキモであり、それがこの比較的高目の
価格設定にあるのだそうです。
確かにそば屋に出前を注文して、中々来ないので何度か電話すると
その度に今出るところだと言われる、という笑い話とも実話とも
言えない話がありますが、出前をメインにしていない普通の店は
ある意味良心的な価格設定のため出前の人件費まで確保できないから、
遅れてもしかたないという見方もできそうです。
宅配ピザで2枚目からは半額などのサービスをするところもありますが、
配達の手間は一緒で、原価率は1~2割だということを考えると、
店側からすると”お得”でも何でもなく、”ボロ儲け”なのかもしれません。