海や川、湖や釣り堀まで様々な場所で様々な種類の魚が釣りの
対象となっています。
竿、釣糸、釣針等の道具を使う他に、釣りをする上で釣果を左右する
大事なモノが餌です。
普段釣りをしない人でも、ミミズを餌にすることや、「海老で鯛を釣る」の
諺にもある通り、小さいエビを餌に使うことはご存知かもしれません。
普通に考えれば、その魚が水の中で普段食べているモノを餌にすれば
よいのですが、住む水の中に存在する世の中にはびっくりするような
モノを餌にして釣る魚たちがいます。
普段彼らが住む川の中や海の中には絶対に存在しないもので釣れて
しまうのです。例えば鯉。普段は水草やミミズ、タニシ等の貝類を
食べていてこれらを餌にするのですが、実は焼き芋、ふかし芋でも
釣れてしまうのです。
誰が一番初めに試してみたのかは不明ですが、今では割とポピュラーな
餌となっています。
続いてはマダコ。マダコはテンヤという独特の仕掛けを使うのですが、
そのテンヤに付けるのが茹でた鶏のささみ。
これが良く釣れてしまうのですから不思議です。
また、マダコの仲間のイイダコは、ラッキョウに飛びついてきます。
海の生き物なのに、鶏肉を食べたりベジタリアンだったりするのです。
しかし、一番の変食家、悪食の持ち主は、間違いなくクロダイです。
クロダイは、海釣りでは釣るのが難しい部類の魚で、姿形も美しく、
食べても美味しい為、釣り人には大変人気のある魚ですが、
考えられないようなモノで釣れてしまいます。
例えばカイコのさなぎ、スイートコーン、スイカです。
もはや海の魚とどうすれば結び付くのか見当すらつきません。
でも釣れてしまうのです。好んで食べてくれるのです。
もしかしたら魚たちは本当は大変なグルメで、人間たちが新しい食材を
試してくれるのを水の中で今か今かと待っているのかもしれません。