適度な運動をすることが慢性的な生活習慣病に有効なことは
異論のないところだと思いますが、では筋トレなどの瞬発的な
運動とランニングなどの有酸素運動とではどちらの運動の方が
生活習慣病予防の観点では有効なのだろう、という記事がありました。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす
動脈硬化の原因にもなることが知られており、運動不足がこれらの
生活習慣病の原因の1つであることは確実です。
米ハーバード大学において、どのような運動が生活習慣病の予防に
有効か調べるために、筋トレとランニングでそれぞれの効果を
測定するという実験を行いました。
その結果は、どちらもそれなりに効果はありましたが、割合で言うと
ややランニングに軍配が上がるということでした。
この結果は私にはやや意外なものでした。
普通に考えると筋トレにはほとんど効果はなく、逆にランニングなどの
有酸素運動は圧倒的な効果を発揮しそうなものです。
結果はランニングの勝ちに終わったものの、筋トレにもそれなりに
効果はあるということなので、とにかく何もしないよりは筋トレでも
何でもいいので運動をすることが重要だということでしょう。
また研究の結果、筋トレとランニングを組み合わせることにより、
相乗効果を生み出すことも確認されたということです。
ただ、そもそもが生活習慣病の心配をするような人が筋トレと
ランニングを両方やるとは思えず、どちらか一方をやるということならば、
この実験によるとランニングの方が効果がより高いと言えそうです。