高度経済成長期に作られた建物は現在、老朽化の問題に直面しています。
その建物の一つに石油などを扱うコンビナートも含まれています。
コンビナートは危険物を扱うため、安全管理が徹底している対象ではありますが、
老朽化においては現在想定外の問題に直面し、相次ぐ事故が行っています。
この事故を未然に防げない要因は大きく分けて2つあります。
1つは修理の費用が高く、実際に行えない事、2つ目は技術者の
数が減っていることです。
現在の法律ではコンビナートの点検においては厳しく
管理するよう、企業側に責任を持たせていますが、
点検方法において曲がり角や重圧の部分など事故が
起こりやすい部分しか点検せず、その他の部分においては
企業側の自主点検で任される形になっています。
近年起きているコンビナートでの事故は、その点検されていない
部分が原因と報告されています。
故に点検、並びに老朽化した個所における修繕が必要ですが、
修理費用を考えると、予算が足りない形になり、更に個所を
絞れないかと、事前準備に時間がかかる形になってしまっています。
2つ目の問題については、日本の科学者の待遇が低い為、
多くの技術者が去り、高度な技術が伝授されないまま、次の技術者へ
移る形になっています。
故にこの2つの対策として、更新設備を行う企業には税を半分にする、
また技術者を集め、どこが老朽化しやすいか改めて建物の構造を基に
点検する作業を行っています。
更に技術者不足の面においては、その専門性をデータ化し、80万通りもの
事故想定において、コンピューターが判断サポートする形にしています。