不況の影響で就活に苦しむ学生が多いといわれる昨今ですが、
内定がもらえたらもらえたで、もしその内定を辞退すると
採用担当者から罵詈雑言を浴びせられるケースがあるという記事を見ました。
この背景にあるのは、学生の側の内定をもらっても安心できないという
不安感から複数の内定を取ろうとする人がいることと、企業の側からいうと
同じようなタイプの学生を求める傾向から同じ学生に内定が集中すると
いったことが起きるためではないか、と記事の中では分析しています。
かなりの予算をかけて内定獲得にむけてやってきた企業の側からすると、
滑り止め替わりに安易に内定を確保して簡単に内定を断る学生を見ると、
どうしても罵詈雑言の一つもかけないと気がすまない、ということなのかもしれません。
また企業側の意趣返しの例についても述べてありました。
ある会社に断りを入れると、たまたまその会社の取引先が本命の会社であり、
断った企業の圧力で両方の内定を失ってしまう、また内定を辞退すると
延々1時間あまりも罵詈雑言を浴びせ続けられた、などがあるそうです。
まあ企業の側も所詮は人間なので好き嫌いで選ぶ場合もあるでしょうし、
こっちがわざわざ選んでやったのに学生の側から断るとは何様のつもりだ、
というのもわからないではない気がします。
よくわからないのですが、何十社も受けても中々内定をもらえないと
いうような話をよく聞く中で、このようにいくつも内定を受けて
断りを入れるような一人バブルのようなケースがそんなにあるのかが
不思議な気もします。
ともかくも後でもめることなどがないよう、学生の側は内定を
もらえさえすればいいではなく、就職難ではありますがよくよく考えて
就職活動すべきとしかいいようがありません。