2012年の暮れぐらいから日本海側を中心に降り続いている大雪が、
自治体を悩ませている、という記事がありました。
今年度想定していた除雪費を既にオーバーしそうな自治体もあり、
連日の平年を下回る寒さも路面の凍結や悪路もあって、
さらに除雪作業を難航化させています。
この冬の特徴は雪の多さもありますが、例年にないほどの低温です。
この冬は偏西風が例年より南下しており、その偏西風の北側を寒気が
次々と通過するため、いつもに増して寒さが厳しいそうです。
この寒さのため、例年だと寒さが緩む時に凍った路面の圧雪が
いくらかでも溶けるのですが、今年はずっと寒いままなので、
大型車のチェーンで踏み固められてデコボコになり、
それがまた一層除雪作業を困難なものにしているようです。
また道路の除雪費用の増大だけでなく、一般家庭でも豪雪地帯では
大量の雪により屋根の雪下ろしが必要となり、高齢者世帯など自力で
雪下ろしができない世帯への費用補助を行っている自治体もありますが、
これまた底をつきかけているような現状だそうです。
問題はまだまだ冬はこれから本番であり、気象庁の発表でも寒気が
南下しやすい状況は2月くらいまで続くと思われるということで、
寒さも雪もまだ当分続くと予想されます。
個人の努力では到底できることではないし、自治体においても
予算などに限界があるため、国からの支援が必須の状況です。
老朽化したトンネルや道路などの工事も喫緊の課題でしょうが、
今この冬を乗り切れるかどうかという雪国の苦境に、国が真正面から向き合って、
それこそケチケチせずに大盤振る舞いで予算をつけてほしいものです。