2013年の成人の日、首都圏など普段雪が降らない太平洋側に
かなりまとまった量の雪が降るという予想外の天候でしたが、
それについて気象庁がその翌日異例の”釈明会見”を行いました。
当初気象庁の発表した首都圏の予報は雨で、雪が降る確立は低いと
いう予想でした。
それが予想をはるかに超える、関東地方南岸地域としては異例の
”大雪”となり、3連休最後の行楽地への行きかえりの人たちを直撃し、
また交通機関は麻痺し、交通事故や転倒などで怪我をする人も続発しました。
何故予報が外れたのか、それについて気象庁は関東の南岸付近まで
寒気が南下するとは予想していなかったためと説明しています。
予想外に寒気が南下したため、南岸沖を通過した低気圧から来る
湿った大気が冷やされて、雨ではなく雪となった模様です。
実際に当日の予想気温は5度くらいでしたが、実際の気温は0度近くまで
低下していたそうです。
今回首都圏など太平洋側に大雪をもたらした原因となったのが、
「南岸(または湾岸)低気圧」と呼ばれるもので、これが予報官泣かせの
低気圧ということです。
過去にもこの南岸低気圧が絡んでの雪の予報は外れたことが多く、
かなり予報が難しいようです。
普段から雪が降る日本海側と違って逆に、普段雪が降らない地域だけに
ちょっとした気温の違いで雨になったり雪になったりするため、予想は困難なのでしょう。
実際最近の天気予報は非常に精度が向上しており、午前中は雨が残りますが
午後には晴れ間も出るようになりますなどという予報で、本当かいなと
思っていると見事に予報どおりになったりして驚くこともあります。
その一方で今回のような難しい予報や中長期の予報などはまだまだ的中確立は低く、
これからの課題ということだと思います。