首都高速道路会社が首都高の大規模更新や修繕を行った場合の
費用を見積もったところ、約1兆2300億円にものぼるという試算が出されました。
首都高は以前から老朽化が指摘されており、大規模な改修が必要な
ことはわかってはいましたが財源の問題もありのびのびとなっていましたが、
先日の中央道のトンネル事故の影響もあり、また自民党の公共事業増強政策の
影響もあってか、ここにきて本格的に改修を行う方向で調査を始めたようです。
試算によると、都心環状線など首都高速の総延長(約301キロ)のうち、
15%にあたる約47キロで、緊急性を要するものも含め建て替えや
修繕などに最大で9100億円かかるとしています。
また、10年後には高速湾岸線など計110キロを大規模修繕するのに、
さらに約3200億円必要と指摘しました。
同社の社長は、「国や都と協議してできるだけ早く工事を開始したい」と
述べているそうですが、具体的な開始時期は未定のようです。
当然財源のメドがたたない限り工事が開始されることはないのでしょうが。
料金収入だけでまかなうには無理があり、2050年の高速無料化にも影響が
出るのではということですが、それ以前にどう考えても税金を
投じるしかないのではという気がします。
またそんな財源は国にも無いので結局は借金でまかなうということになると思います。
首都高は総延長の半分が開通から30年以上経過しているほか、50年を
過ぎた区間もあり劣化が進んでいるため、遅かれ早かれ改修が必要なことは間違いありません。
最終的には将来世代への付け回しと言われても、やらざるをえないことになりそうです。
やはりこれらの高速道路やトンネル・橋などの補修を行うと、結局は百兆円単位の
お金が必要になるのは致し方ないのでしょう。