最近ニュースで頻繁に取り上げられている「乳幼児の虐待」。
取り上げられる度に一時的に話題にはなりますが、どの時世でも
子供への虐待は存在し、静かな子供の叫びは消えることがなさそうです。
しかし、限りなく減らすことは可能です。
虐待がニュースになるほど増加してきた背景には、間違いなく現代社会の
抱える副作用「核家族化」に大きな原因があるように思います。
1世帯だけで暮らす家庭が多く母親とその子供との結束は
強くなるでしょうが、周りに人が少ない分、反対に束縛も強くなります。
子育てをするには、強い忍耐力と大きなストレスが付きまといます。
どんなに可愛い我が子でもやはり疲れる時は来ますし、
悩みや拘束感が全くない人はいません。
そんな環境にずっと身を置いていると、育児に溜まったストレスを
子供に向けることがあります。
それが虐待となるのです。
それを防ぐにはどうしたら良いでしょうか。
先程も述べたように、核家族化が進む一方で高齢化社会も
叫ばれているこの国は、至る所に高齢者がいます。
もし、実家が遠かったり頼れる親族が周囲にいない場合、
子育てのプロである高齢者と接してみてください。
高齢者は理由もなく、他人である我が子を無心に愛でて
褒めてくれる最高の相手です。
地域の施設や商店街などで声をかけられ、子供のことを褒めてもらえたり
アドバイスをもらったりすれば、育児を頑張っていることを
認めてもらったように感じ、解放感とともに子供をもっと好きになれるでしょう。
確かに親としての責任感は重要です。しかし、親だけでは子供は育ちません。
独りで無理しながら育児をすると、子供にも迷惑です。
あまり悩まず、一歩外へ出てみましょう。