現在の定年制限は60歳と法律で決められています。
しかし政府は今後の五年間、段階的に定年制限を上げていき、
65歳まで引き上げていくよう法律を改正しています。
医療技術の進歩により平均寿命があがり、65歳でも仕事が
出来るようになっています。
実際65歳までの定年を実施する企業は大手でも行われており、
効果的な取り組みだと示唆されています。
しかし課題も存在します。1つは人間関係の問題です。
この制度には定年退職した65歳未満の社員を呼び戻す事も行っています。
その為、この場合、今まで上司だったのが、後任となった上司の下で
働くことになる為、新しい上司が顔を立てることが出来ない、
退職しているにもかかわらず、以前のような態度で接してくるなど
人間関係において構築するのが難しい状態を生みます。
2つ目は若い世代の成長の機会を無くすことです。
そのまま65年まで引き上げた事により後任になるはずだった
人の成長機会を奪う形になっており、取引先など新しい人間関係の
構築を妨げる形になっています。
この取り組みに対し、社会的な問題に対し、政府ではなく、
企業に負担させる形になっていますが、これも一つの方法だと
私は思っています。
環境問題の取り組みの際も、政府は法律を変え、企業側に環境対策を
強いらせる取り組みを行いました。
しかし人間の心理上、何かしらの社会変化がなければ動かない事実が
ある以上、法律を変えることで現在は環境問題に対しビジネスを
行えるような形へと変わっています。
故に今回の定年年齢制限の引き上げは医療技術の発展に伴い、
変えるべき部分だと思いますので、課題を一つずつなくしていき、
新しいビジネスを展開するチャンスでもあると私は思っています。