それはどのように資源を有効活用すればいいのかという問題です。
石油や木のような資源活用を考える場合、一気に使えば資源が枯渇する
問題が起き、逆に全く使わなければ別の資源を使う形となり、非効率的な
活用へとなってしまいます。
このような現状から資源をどのような割合で使用すればいいのかと
いう考え方が必要となり、ホテリングルールとはそれに応えるルールと
されています。
資源を扱う生産者の主な手法は「資源を今売り、その利益を貯蓄すること
でさらに利益を得る方法」と「その資源価格が上がることを前提にその資源を
売らずに取っておく」の2つになります。
このことから長期利子率と価格上昇率が一緒であれば、生産者はどちらの方法を
とっても同じ利益を得る為、この均等化をホテリングルールと言います。
環境関連の技術は廃棄物問題を解決する程の性能があっても、
利益が出なければ社会に普及しない問題を抱えています。
具体的にはもし資源が多く、低価格であれば、その環境技術を用いる必要がなく、
その技術は一般化されない形になります。
しかしもし資源が枯渇していけば価格は高くなり、その環境関連の技術は
採用され市場に出回りやすくなります。
このことからホテリングルールに伴い、生産者が代替技術を使用すれば、
将来もし本来の資源価格が上がったとしても、代替技術を使用した事に
より資源を売る必要性が出なくなるため、枯渇資源を使用せず、
かつその環境技術が定着する形になります。
故にホテリングルールを知ることで、現在一般化されていない技術が
世に使われる可能性が見えてくるのです。
もしあなた社会的に知られていない技術を知っているのであれば、
この知識を基に顕在化を目指すよう志してみてはいかがでしょうか。