現在の電力事情に伴い、再生可能エネルギーのニーズが高まっています。
その中において、海上に風力発電を作るプロジェクトが進められているのですが、
日本はイギリスと比べ、プロジェクトが進んでいない事になっています。
イギリスは日本と同様、四方が海に囲まれている島国であり、洋上発電の
最適地でもあります。更にイギリスの海において、多くの国が海を利用した
電力開発に力を入れています。
また国政においても、2020年までにEUが目標としている再生可能エネルギーの
割合を20%にする為、現在は1000基分の風車、原発2基分の電力を
18基分ほどの電力にまで増やすプロジェクトが進んでいます。
このようにイギリスは島国である環境を利用し、様々な環境対策に力を
入れているのです。しかし、日本ではイギリスほどうまくプロジェクトが
進んでいない理由はイギリスの場合、遠浅である為、洋上発電で使用される
風車は着床式、つまり海底が浅いがために、そのまま海に設置する事が可能であり、
日本の場合、いきなり100メートルも深くなる形になっていることから、
地震や台風などの耐震性のあるイギリスとは違った洋上発電が求められています。
故に現在進められている日本の洋上発電は浮体式、つまり風車を浮かせて
電力を得る形になっています。
またこれよりもハードルが高い問題が漁業権になります。
もし海上に風車を立てるのであれば、各省庁に訪れ、更に漁業関係者を
説得させる必要性が出てきます。
この問題に対し、震災復興の為、今岩手県がアジア初の海洋実験場を作り、
2014年に稼働させるプロジェクトが起動しており、日本はこれから
洋上発電に対する仕組みづくりが築き上げている形になっています。