英紙がソニーの凋落とアマゾン、アップル等の台頭について
述べています。
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英紙フィナンシャルタイムズでジリアン・テット氏がソニーについて書いている。「Why no one’s listening to a Walkman」、あの世界で一世を風靡したソニーが、なぜかくも凋落したのか、というコラムだ。かいつまんで言えば、要するにソニーは自分たちの成功の罠にはまった。大きくなればなるほど、そしてさまざまな分野に進出すればするほど、「サイロ・メンタリティ」になった(日本流に言えば、各部署がたこつぼ化した)。そして世の中を変えていくというイノベーティブな雰囲気を失っていったのだという。
今、アップルやフェースブック、アマゾンといったIT企業では、「ソニーの轍を踏むな」が合い言葉なのだそうだ。確かに、アップルなどを見ていると、世界最大の会社になったというのに、作っている製品はごく限られたものだ。PC、iPod、iPhone、iPadである。そしてこれだけ大きくなっても世界で最もイノベーティブな会社である。
日本企業が復活するために必要なもの
http://news.infoseek.co.jp/article/itmedia20130121021makoto
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日本企業には発想の限界があり、今あるものを改善することは
できても、新たなものをゼロから生み出したりその利用価値を180度
変えるような商品は生み出せないということでしょうか。
確かに日本の技術力は年々進化していますし素晴らしいと思いますが
それが消費者のニーズとあっているかというと微妙なものも多いと思います。
キレイすぎる、機能が多すぎるTV、レコーダー。
多機能すぎるレンジ、冷蔵庫、掃除機・・。
そして海外製品に勝てなくなってきている現実。
それは日本式セクショナリズムの問題なのか。
確かにないとはいえませんが、ではこの記事を発表したイギリスが
何かを成功しているのか?といえばそんなことはなく、他のヨーロッパの
国が何か世界的企業を新たに作ったというようなものもありません。
(少なくとも日本に大きな影響を与えたという意味での世界的企業)
これは日本だけの話でなく、偶然アメリカが大きな成功を成し遂げた
というだけの可能性もあります。ベンチャーを支援しやすい風土というのは
あり、日本ではそれがないのは問題だとは思いますが、だからといって
アメリカ経済の状況を見ると、全て順調とはとても言いがたいものが
あります。
結果論として語ることには、重要ではありますがそれは本質ではないように
思います。
日本もとにかく発想を変えていく。既存の発想を取っ払う。
まずそこからスタートしていかなければいけません。
日系企業(特に)大手企業は経理部門に権限を与え過ぎ(オリンパス、ソニーなど)、結果、財務、会計ばかりの無駄な仕事が増え、それに振り回され、経営上意思決定に弊害となっているダメ企業が多い。
全てに口を挟み主張し結果についてはまったく責任を持たない。無責任。従業員のやる気、顧客確保、品質管理ノウハウ、効率生産プロセス、経営戦略など様々な機能、コラボレーション、競争力が失われている。ファイナンスのできることは削減することだけ・・・
ファイナンスの給料はどこから出ているのか?会社の利益があればこそ社員の給料が支払われる、が、彼らが口を挟み、権力を振るうことでセールスを失い、競争優位も無くなり会社としての健全性もなくなる。
更に悪いことに会社トップがその状況を作り出さないようにするべきなのに、トップがファイナンス出身が多く歪な会社となっているのでは?ファイナンスからでる発想で会社経営が続く限り、日本企業の競争力が衰退し、経営破産、市場から淘汰されていくのは当たり前だ。
サムソンの経営姿勢をみると、イノベーションとマーケティングが重要、ファイナンスはあくまでもサポート部門か委託になっていることで経営上の意思決定が早く、日本企業より競争力を生み出している。