現在の廃棄物処理に対し、経済の取り組みを犠牲に環境を守る、
いわば経済と環境の両立が求められています。
ここの問題に対する課題は日本人の特性による間違った対処です。
日本人は主にメディアに取り上げられた内容を鵜呑みにし、極端になる
性質を持っています。
つまりその取り上げられた課題に対し、様々な問題があるにもかかわらず
狭い範囲にしか力を入れない所があるのです。
例えば廃棄物を焼却すればダイオキシンが発生するとメディアが報道し、
ゴミを燃やすべきではないという世論へと発展しました。
しかし、ダイオキシンというのは実際に体の中に入っても害ですが、
大量摂取しなければ影響が出ず、母乳から赤ん坊に伝わるのではないかと
心配した母親がいましたが、実際は体への影響がないという形になっています。
この問題のなし取り組みに対し、一種の不安要素から極端に行動する
形になっているのが日本人の性質であり、極論によって大きく論点からずれる事が
起こってしまいます。
こういう問題から廃棄物処理において問題だとされているのが3つとされています。
1つは廃棄物における悪影響の評価の難しさ。
2つ目は個人的評価の違い。
最後は調整機能の欠如です。
1つ目の問題に対しては先ほどのダイオキシンの問題に対しても
廃棄物に対する悪影響は一般の人が理解するのは難しい部分があります。
2つ目においては、問題があったとしても気にする人と気にしない人がいる為、
このような環境問題に対しても一騎団結して取り組む困難さがあります。
最後は問題が発生した場合、行政や国が新しい制度を作るなど対策を打つべきですが、
日本の行政は縦割りになっている為、調整機能と意思決定がうまく働かない
構図になっています。
日本は過去、家電リサイクル法を成立した際、日本企業はエコビジネスを行い、
現在も代表とするビジネススタイルを築いています。
故にこの3つの課題に対しては、まず新たな行政の枠組みを作ることから始め、
枠組みを作った後、先ほどの2つの問題に対し、どのように行動すべきか制度を
整えるなど、一つずつ解決を進めていくことが正しい方法なのではないかと思います。