まず大きく変わるのは思春期。初潮を迎え、外観的にも精神面でも大きく変化します。
次に、妊娠と出産。妊娠は女性の身体にとって革命的とも言える変化をもたらします。
そして出産。産後の身体はすぐに妊娠前に戻るというわけではありません。
妊娠と出産をうまく乗り切っていくことは、その後の体調管理にも
大きく影響すると言われています。
さて、50歳前後に閉経を迎える頃、女性の身体はまた大きな変革期を
乗り越えねばなりません。
それが更年期と呼ばれる時期になります。
更年期の女性の身体にはどんな変化がおこっているのでしょうか。
更年期とは一言で言うと、「卵巣機能」が終わっていくという時期です。
卵巣機能が衰えると、卵巣から出る卵胞ホルモン(エストロジェン)が減少するので、
脳は性腺刺激ホルモンを分泌することで卵巣を刺激しようとします。
脳が興奮状態になるとホルモンのバランスが崩れ、自律神経に
異常をきたす場合があります。
具体的な症状としては、のぼせ、冷えのぼせ、イライラ、憂鬱、肥満、浮腫みなど
様々な方面に不快症状が現れます。
この更年期症状は長い人で5年、短い人で1年程度続くと言われていますが、
その程度も重症の人からほとんど意識しないほど軽い人まで様々です。
しかし、大切なことは、いつかは必ず治まるという意識をもつことです。
そして、適度な運動を続け、ストレスを解消できるような趣味を持つことです。
無理せず我慢しすぎず、病院へ行くことも大切です。
最近は更年期外来を設けている病院も増えていますので、
上手に利用して乗り切って行きましょう。