若者の海外離れが叫ばれて久しいですが、その原因としては海外へ
行くことがそう難しいことではなくなっただけに海外に特別な
憧れや希望を抱かない若者が増えたこと、不況の影響で経済的に
余裕がないこと、ゆとり教育を受けた世代なのでハングリー精神が
ないことなどさまざまな要因があるようです。
以前は英語を話せないと国際社会の中で通用しない、海外留学や
海外旅行を通じて広く世界を見て知識や経験を積みたいと思う
若者が多かったのですが、昨今はそういった若者は減りつつあると言われます。
確かに、英語が話せればそれだけで世界が広がるわけでも
就職に有利なわけではないですし、海外に行けば何か
得られるものがあるというわけではありません。
しかしやはり、柔軟な頭で様々なことを吸収できる若い時期に海外へ
出てさまざまな経験をすることは、その後の長い人生において必ず
有意義なものになると考えます。
まず、これまで自分が暮らしてきた社会とは違ったところで生活を
するというのは言葉の面で壁を感じることも多いですし、言葉が
問題なくてもカルチャーショックを受けることや困難にあうことも
あると思います。
海外では周りに助けを求めたり共感しあえる仲間がいないことも
多いですが、そういった環境に自分を置いて自力で生活をすること、
自分で切り開いていくことは若いうちにぜひとも経験してほしいことです。
そうすることで自分自身の成長につながり、その後の人生の
糧となることでしょう。