社会

金融円滑化法の問題

投稿日:

shiryouS
4年前、リーマンショックが起き、多くの企業の経営が難しくなりました。
そこで政府は平成21年、金融円滑化法という金融機関に対し、借金返済の
猶予を作る法律を作りました。

借金返済の額を先延ばしにする代わりにその猶予の間、経営の
改善を行うなどし、景気回復に図ったこの法律ですが、結果は
芳しくなりモノでした。

通常、この方法はただ期間を延長しただけにすぎず、経営を悪化させた
原因でもある経営自体には何のメスが入っていません。

また期間が延長されたことで、本来追い込まれて必死になるところが、
逆に意欲を削ぐ形へとつながっています。故にこの法律を申請した実に
8割の企業が経営を改善できずにおり、また逆に更に悪化する状態へと
変わっています。

この法律は初めの段階では1年だけの予定でしたが、リーマンショック以降、
欧州金融危機、東日本大震災、そして円高のあおりにより、延長が続き、
今年で4年目になっています。この延命措置により、経営が改善されない
状態が長く続き、すでに取り返しがつかない形へと変わっています。

経営サポートである金融機関は、お客様に対するサポートサービスを
強化するなどの対策を行っていますが、延命措置により早い段階で
相談に来る人があまりなく、他の企業の傘下になろうにも向こうから
断られる形になっています。

この法律から見る教訓は、先延ばしだけは改善されないという事です。
通常経営を良くするためには、ただ経費を削減するだけでなく、
新しい収入源を確保するところまで必要であります。その為、金融機関は
ただ時間を与えるだけでなく、経営に対する積極的なアプローチを
施すべきだったのです。故にこのことから私たちに対する教訓は、
先延ばしだけでは不十分であり、挑戦こそ生きる事に対する切り口なのです。

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